あなたの会社では、突然社員が欠勤が多くなったり、体調が優れず落ち込んでる社員はいませんか?
このままだと周りの社員にも影響し、組織としての生産性が落ちる可能性があります。
そしてその結果、会社の業績が落ち込んでいき、会社存続の危機にもなりかねません。
そこで重要なのが、なぜ社員が欠勤したり、体調が悪くなっているのか原因を探ることです。もちろん会社側の問題やその社員の人間性や性格もありますが、その原因が健康からきているとしたらどうでしょうか?
本人はやる気があっても身体の状態が悪いので、仕事でパフォーマンスを発揮できないのは、会社にとってもずいぶん勿体無い話ではないでしょうか。
健康経営は、簡単にいうと、経営戦略の中に社員の健康を守るための投資をすること。
健康経営を実践することにより、社員の健康維持増進を図ることで、生産性を上げて、会社の業績に貢献することができます。
また社員の採用や退職からも悩まなくても良くなるかもしれません。
健康経営は、社員の健康を見える化して対応実践していくのですが、健康維持増進のために教育も施していきます。その中に「病気にならない体づくり=予防医学」の教育を実践していくことでさらに健康経営を推進していくことができます。
やる気を失う背景に「健康不良」という落とし穴を見過ごしていませんか?
人事部長さん
急にやる気がなくなった社員がいるのですが、、、
例えば、急にやる気がなくなった社員がいるとしましょう。
なぜこの社員はやる気がなくなったのでしょうか?
上司から評価されない、同じ仕事だからつまらない、結果を出すことができない、職場の人間関係に悩んでいる、と言った理由からかもしれません。
でも本当にそんなことで急にやる気がなくなるのでしょうか?
ひょっとしたら、社員本人が病気になっている、又は、病気になりかけている前兆と考えたことはないでしょうか?
ストレスやメンタルの不調、生活習慣から起こっているとは考えられないでしょうか?
今、企業では、「アブセンティーイズム」と「プレゼンティーイズム」というの問題があるのをご存じでしょうか?
「アブセンティーイズム」とは、何らかの病気で会社を休んでいる状態のこと。
「プレゼンティーイズム」とは、会社には出社しているが、体調が悪くて生産性が低下している
状態のこと。
例えば、うつや腰痛、頭痛、生理痛、花粉症やメタボリックシンドローム(メタボ)などが挙げられます。
誰でもそうだと思いますが、気になることがあれば、モチベーションは落ちて結果として生産性も下がります。
会社が成長発展するためには、生産性のアップや社員のやる気も必要です。
だから社員の健康管理は非常に重要なことです。
ちなみに「アブセンティーイズム」と「プレゼンティーイズム」を比べて、労働生産性の損失コストにどれくらい差があるのか、という調査がありますが、実に「プレゼンティーイズム」が「アブセンティーイズム」の3倍の損失があるという結果でした。
このことからも会社には出社しているが、体調が悪くて生産性が低下している社員を減らすことが重要なことだとお分かりになるでしょう。
なお「プレゼンティーイズム」の症状の原因は、喫煙、飲酒、睡眠不足、毎日の食べるものなど多岐にわたります。
忙しすぎて毎日カップラーメンばかりを食べている社員やストレスで毎日お酒を飲んでいる社員が健康的だとは誰も思わないでしょう。
健康経営を実践し、健康リテラシーとして予防医学を取り入れる効果
健康経営を実践し、その健康リテラシーの習得の中に予防医学の観点を取り入れると、さらに社員の健康維持増進につながります。
お医者さんは、病気をして顕在化したものは改善してくれますが、病気を予防する視点では教えられません。
だから、予防医学の知識を習得することは、社員本人をはじめ、そのご家族など広く活用でき、
健康であれば、活力も出てきて、イキイキと働くことができるようになります。
また会社が健康経営を取り入れることで、社員は会社から大切にされていると感じ、会社に貢献する意欲も湧いてくることでしょう。
予防医学の重要性
健康経営には労働関係法などの法令遵守や健康リテラシーの教育が必要です。
健康な体づくりには、一般的には食事、運動、睡眠の改善が必要ですが、すでに病気持ちの社員や病気だと気づいていない社員、もちろん健康な社員もいるはずです。
禁煙や食生活などの教育も当然必要ですが、どんなことが病気になるのかを知り、またその対策や改善方法も重要です。
例えば、スマートホンや家庭で使うフライパンが病気を誘発することはご存知でしょうか?
このような知識も健康維持増進には必要です。そしてそれは予防医学の知識です。
まとめ
さて、これまで健康経営と予防医学について、お話ししてきました。
その効果は次のとおりです。
1.社員の健康維持増進につながる
2.社員のモチベーションが上がる
3.社員が会社へのエンゲージメントを感じるようになる
4.離職する社員も減り、また人材採用も上手くいく
5.長く働ける社員も増え、ノウハウの継承もしやすくなる
6.社会的評価が上がる
7.会社の継続性が増す など
いかがでしたでしょうか?
健康経営(社員一人ひとりの健康をサポート)を実践し、その教育の中に予防医学(病気にならない体づくり)を取り入れることで、会社も社員も成長発展し、ますます社会から必要とされる会社へと変貌することでしょう。
だから健康経営を実践し、予防医学の考え方も必ず取り入れていきましょう。